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- うちの猫、特定の音に反応して寄ってくるけれど、どうして?
- 猫が急に音に反応して逃げてしまうのはなぜ?
- 猫が安心する音や、嫌がる音をちゃんと知りたい。
猫と暮らしていると、音に対する反応が気になる瞬間があります。特定の音に敏感に反応して寄ってきたり、驚いて逃げたりする姿を見て、不思議に思う方も多いです。
猫が音に反応する理由には、驚くべき聴覚能力や本能的な性質が深く関係しています。仕組みを知らないままでいると、知らず知らずのうちに猫にストレスを与えたり、信頼関係を損ないかねません。
この記事では、猫が寄ってくる音や避ける音の理由を科学的な視点からわかりやすく解説します。猫の聴覚の特性や、音に対する心理的な反応を理解することは、猫との距離感をより良いものにする確かなヒントになります。

猫が寄ってくる音の秘密を知ると、愛猫との関係性を深めるきっかけになるよ。
猫が音に寄ってくる本当の理由は、その音が獲物を連想させて本能を刺激したり、良い記憶や安心感と強く結びついているからです。
愛猫が聞いている音の世界を理解し、猫との暮らしをさらに豊かにしてください。
なぜ猫が寄ってくる音があるのか|秘密は驚異の聴覚能力

猫は人間には聞こえない高い音を聞き分け、音の発生源を正確に突き止める驚異的な聴覚を持っています。この能力が、特定の音に猫が強く反応する理由です。
人間には聞こえない音の世界
猫の聴覚は人間の数倍優れています。特に高周波の音を聞き取る能力に長けているのです。
人間の可聴域が約20Hz〜20,000Hzなのに対し、猫は約25Hz〜75,000Hzの範囲の音を聞き取れます。
この優れた能力により、猫はネズミなどの小動物が発する超音波※の鳴き声や足音も感知します。
※超音波(ちょうおんぱ):人間の耳には聞こえないほど周波数が高い音のこと。
そのため、人間には聞こえない微かな高周波音に猫が反応することがあるのです。

隣の部屋で虫が歩いていたら、僕たちには虫の足音が聞こえるんだ
獲物を捉える驚異の立体音響
猫の耳には片耳に32個もの筋肉があります。そのため、それぞれの耳を別々に180度動かせます。
猫は耳の動きによって、音の発生源を非常に正確に特定する「立体音響(サラウンド)」能力を持ちます。猫はわずか0.06秒で音の方向を判断し、数メートル先の数センチの誤差で位置を特定できるほどの精度です。
物音がしたときに猫が耳をピクピクと動かす姿を見かけます。音の正体を正確に把握しようとしている証拠なのです。
» PubMed Central (米国国立医学図書館)(外部サイト)
猫が興味を示して寄ってくる音|なぜ安心や好奇心を抱くのか

猫が寄ってくる音には、狩猟本能が刺激される音、母猫を思い出し安心する音があります。飼い主との関わりの中で、良い経験と結びついた音にも猫は強く惹きつけられるのです。
狩猟本能をくすぐる物音
ビニール袋の「カシャカシャ」「カサカサ」
これらの音は、ネズミや虫が草むらで動く音に似ています。
これらの音は猫の狩猟本能を強く刺激します。獲物がいるかもしれないという好奇心から猫は寄ってくるのです。
鳥のさえずり、おもちゃの鈴の音
猫が聞き取りやすい高周波の音です。これらの音も猫の狩猟本能を刺激するため、猫は興味を示します。
家庭内において、本能を刺激する音は、獲物そのものとは異なります。猫は、飼い主が遊んでくれるという報酬の合図として学習します。
音をきっかけに遊びに誘うと、猫の本能的な欲求を満たし、飼い主との絆が強まるのです。
母猫を思い出す音

猫は本能的に高くて優しい音に安心感を抱きます。
周波数が子猫時代に母猫とコミュニケーションをとっていた鳴き声に近いためです。生まれつき、そうした音に対してポジティブな感情を持つ傾向があります。
女性や子供の高い声、あるいは飼い主が優しく名前を呼ぶ声などがこれにあたります。母猫を連想させるような声かけは、猫に安心感を与え、信頼関係を築く上で非常に重要です。
楽しい合図の音
猫は特定の音を、良いことがある合図として学習し、喜びを感じるようになります。
特定の音が鳴った後に、飼い主と遊べたりおやつがもらえたりします。報酬が伴う経験を繰り返すことで、猫はこの音=楽しい合図だと学習するのです。
家庭内で聞こえるおもちゃの鈴の音や、フードの袋を開けるガサガサという音などが良い例です。これらの音は獲物そのものではなく、楽しい時間の始まりを知らせる合図として機能します。

うちでは敢えて、缶詰やキャットフードの袋を開けるとき音をたてます。猫たちはワクワクな音として認識しているようです。
音をきっかけに猫の本能を満たし、飼い主との強い絆を育むことができます。
猫が本能的に避ける音|なぜストレスや恐怖を感じるのか

猫は、予測できない大きな音や甲高い金属音を本能的な危険信号と捉えます。優れた聴覚を持つ猫にとって、これらの音は強いストレスや恐怖の原因になります。
本能的に危険を感じる大きな音
猫は予測不能な大きな音が苦手です。猫はそうした音を本能的な危険信号として捉えます。
代表的な例として、以下のような音が挙げられます。
- 雷
- 花火
- 工事の音
- 掃除機やドライヤーの作動音
優れた聴覚を持つ猫にとって、これらの音は人間が聞くよりもはるかに大きな音量で聞こえます。猫は強い恐怖やストレスを感じるのです。

単発の音は、刺激や好奇心を誘う猫もいます。長期に及ぶ場合は注意が必要です。人間と同じですね。
ストレスになる金属音や機械音
食器がぶつかる「カンカン」という甲高い金属音も猫が嫌う音です。電子機器のアラーム音も同様に苦手とします。
これらの甲高い音は、猫の鋭い聴覚には刺激が強すぎます。不快感やストレスの原因となるため、注意が必要です。

飼い主のイライラは、動作や物の扱いに影響します。猫たちは、音を通して飼い主から影響を受けているのです。
猫が寄ってくる音の本当の理由|なぜ好き嫌いだけではないのか

猫が音に寄ってくるのは、単なる好き嫌いだけが理由ではありません。正体不明の音への強い好奇心や、「良いことがある」という過去の経験と結びついた記憶が大きく影響しています。
音の正体を探る強い好奇心
猫は非常に好奇心旺盛な動物です。聞き慣れない音がすると「あれは何だろう?」と正体を確認しに来ることがあります。
猫はすぐに寄ってくるわけではありません。物陰からそっと様子をうかがうのは、安全を確認しながら好奇心を満たそうとしている行動です。
危険がないと判断すれば、猫は音の出どころを調べに来ます。

半日隠れたあと、調べにいくときもあるよ。
良い記憶と結びついた音
猫は音と経験を結びつけて記憶する能力が高いです。この能力を連合学習と呼びます。
おやつの袋を開ける音や、フードの缶詰を開ける音を聞くと猫は飛んできます。音が「美味しいものがもらえる」という良い記憶と強く結びついているからです。
飼い主の帰宅時の足音やドアの音に猫が反応するのも理由があります。「大好きな人が帰ってきた」という嬉しい記憶と関連づいているためです。
猫が寄ってくる音の謎を解く鍵|大切な猫との関係性

猫の音への反応は一匹一匹異なります。個体差を理解することが非常に重要です。
猫が音にどう反応するかは、その子の性格や過去の経験によって大きく左右されます。全く同じ反応をする猫は存在しません。
ある猫が好きな音が、別の猫にとってはストレスになる場合があります。
愛猫の反応を注意深く観察し、その子にとって何が安心で何が怖いのかを理解しようとする姿勢が、信頼関係を深める鍵となります。
チェックポイント
猫を深く理解し、猫のストレスを減らすのは、音の問題だけではありません。
猫の心と体の健康は、日々の生活環境や飼い主との関係性そのものに深く関わっています。
当ブログでは、猫と飼い主が、共にストレスなく幸せに暮らすをテーマに情報を発信しています。愛猫との毎日をさらにかけがえのないものにするために、ぜひ他の記事もご覧ください。